製造業未経験者が工場のライン作業に挑戦
掲載日:2022年10月17日
更新日:2022年10月17日
1. はじめに
僕は1年の間、派遣社員として製造業でライン作業をしていました。
今まで工場勤務の経験などなく、工具もまともに持ったことがなかったため、
僕にライン作業が務まるのか不安に感じていました。
今回は、僕のように製造業に興味があるけど、作業が間に合うか不安に思う方や
ライン作業をするにあたってコツを知りたいという方に
僕が実際に経験した製造業のライン作業について紹介していこうと思います。
2. 製造業ライン作業について
工場に入社してまず最初に新入社員研修を行いました。
そこで工具の使い方や工場内でのルールを学びました。
実際にライン作業をする前に工具の使い方を学ぶことができたので、
製造業未経験者としては非常に安心しました。
研修の詳しい内容は以下の記事で紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
研修が終わり、ラインに配属されて2週間の間は先輩の作業者に教わりながら、実際にライン作業をしていました。
ライン作業とひとくくりにまとめられていますが、
部品の加工や組立、塗装、検査、梱包など各ラインによって作業内容にもいくつか種類がありました。
僕は組立のラインに配属され、インパクトレンチという道具を使ってボルトを締め付ける作業をすることになりました。
またライン作業の内容だけでなく物を搬送するコンベヤにも様々な種類がありました。
ちなみに僕の工程ではボタンを押さないと次の工程に搬送されないようにストッパーがかかるコンベヤでした。
3. 製造業ライン作業はきつい?
製造業のライン作業はきついという話をよく聞きますが、
きついと感じるのは作業に慣れるまでで、後はそこまできついと感じることはありませんでした。
入社当初は普段使っていない筋肉を使うため、筋肉痛になるなど身体的にきついと感じると思います。
手や腰を痛める人が多いので、始業前のラジオ体操はしっかりと行いましょう。
僕はインパクトレンチを1日中握って作業をしていたので、
腱鞘炎やばね指にならないように指のストレッチをしていましたが、
それでも朝起きたら指がこわばって動かしづらいときがありました。
なので家に帰った後も毎日ストレッチをすることをオススメします。
またライン作業において、1つの製品を生産するためにかかる時間をタクトタイムといいます。
僕がいた工場ではタクトタイムはだいたい1分くらいに設定されていました。
作業者はそのタクトタイムの時間内に作業を完了させます。
ライン配属当初は流れるスピードに間に合わず、先輩にフォローしてもらっていましたが、
段々と作業が遅れていくにつれて、
流れを止めてしまうことに対する焦りやプレッシャーも強く感じるようになりました。
しかし1日に350~450台も同じ作業を繰り返すので、割とすぐ作業に慣れることができました。
一方でライン作業では慣れてくることできついと感じる人もいるようです。
先述したとおりライン作業は同じ作業の繰り返しなので、時間が経つのが遅く、きついと感じるようです。
なので物事に熱中しやすい人や集中力に自身のある人はライン作業に向いていると思います。
ライン作業ではより多くの人手が必要なので、多くの工場が求人募集しています。
ぜひこの際に応募してみるのも良いのではないでしょうか?
4. 製造業ライン作業のコツは?
製造業に応募してみようと思った方や、まだライン作業に少し不安を感じている方に
ライン作業のコツを伝授したいと思います。
ライン作業で意識すべきことは「すぐに呼ぶ」ことです。
ライン作業中、作業に間に合いそうにないときや
作業をしていて自身の体調や製品に異変を感じたときなどは応援を呼びます。
応援を呼ぶとリリーフマンという役割の人が応援に来てくれます。
リリーフマンは自分の工程を持たず、作業者に応援が必要なときに呼ばれ、フォローに入る役割です。
こちらも別の記事で紹介しているので、
余裕のある方はぜひ参考にしてみてください。
スイッチひとつで応援に駆けつけてくれるため、作業が忙しくても簡単に呼ぶことができます。
しかし報告が遅くなれば遅くなるほど対応は難しくなります。
体調が悪くなってしまったとき早く報告しないと
夏の時期は熱中症になってしまった場合、重症化してしまう可能性があります。
また組立ラインでは各工程で部品がどんどん取り付けられていくので、異常箇所を直すために
今までの工程で取り付けた部品を外さなければいけない可能性もあります。
なので何か困ったときは躊躇せずにすぐ呼ぶことを徹底しましょう。
毎日の作業をこなしていけば作業にも慣れていくので、
まずは安全に作業をすることを心がけることが大切です。
急ぐことは決して悪くありませんが、
焦っている状態で作業をしているとケガにつながってしまうため
視野を広くし、焦らずにライン作業に取り組みましょう。