ライン作業者の味方 リリーフマンとは?「異常が発生したときどうする?」「ライン作業中にトイレに行きたい」
掲載日:2022年09月02日
更新日:2022年09月02日
目次
1. 「異常事態発生!」「ライン作業中だけどトイレに行きたい」そんなときは...?
「ライン作業やってみたいけど、工場未経験でもできるの?」
「ライン作業中にトラブルが発生したらどうするの?」
「ライン作業中にトイレに行きたくなってしまったらどうするの?」
これらは工場に勤務する前に僕が疑問に思っていたことです。
しかし工場に勤務し始めてそんな心配はすぐに払拭されました。
なぜなら困っているとき「リリーフマン」が助けてくれるからです!
リリーフマンって聞き馴染みのない言葉ですよね。
今回はライン作業者を支えてくれるリリーフマンについて紹介していきたいと思います。
2. リリーフマンとは?
「リリーフ(relief)」には"救援"という意味があるように、リリーフマンはライン作業者を助けてくれる存在です。
ライン作業で異常事態が発生したときリリーフマンが対応してくれます。
主に以下の作業をしていることが多いです。
[ライン作業者の代わり]
休んでいたり、トイレに行っているなどして作業者が工程にいない場合、リリーフマンが代わりに作業します。
コロナワクチンの職域接種で作業者がいないときなどもリリーフマンが代わりに作業していました。
[各工程のフォロー]
ラインの流れが速いときや新人の作業者が入ってきたときなど、作業が遅れてしまう工程のフォローをリリーフマンは行います。
僕も入ったばかりのときは全く作業が追い付かず、リリーフマンにフォローしてもらいながら段々と作業やスピードに慣れていきました。
他にも、何かしらの原因で部品を取り付けることができなかったり、間違って取り付けてしまったりなど、
通常どおりの作業ができなかったときもリリーフマンが正しい状態に修正してくれます。
[部品の補充]
工場では毎日、大量な製品を生産しています。
そのため手元に置いてある部品が作業中に無くなってしまうことがあります。
ライン作業者が部品を取りに行ってる間に生産が止まってしまうため、リリーフマンが代わりに部品を補充します。
[工具や設備の修理]
作業中に工具や設備が故障したとき、リリーフマンが修理、交換を行います。
僕が以前いた工程ではインパクトレンチのソケットが割れてしまうことが多々あったので、
その都度リリーフマンに交換してもらっていました。
他にもポカヨケと呼ばれる締め忘れ防止の装置の挙動がおかしいときはリリーフマンを呼んで修理してもらっていました。
リリーフマンは主に自動車工場で導入されている制度ですが、最近では工場だけでなく看護師など様々な現場で導入されているようです。
ライン作業を円滑に進めるために工場を駆け巡り、作業者のサポートをしているリリーフマンはまさしくライン作業者の頼れる味方なのです。
3.リリーフマンになるためには?
リリーフマンになるために必要な資格などは無く、基本的に正社員でなくてもなることができるそうです。
しかしリリーフマンはライン全体の作業を把握していないといけないため、
工場勤務の経験がある程度ないとリリーフマンになることは難しいでしょう。
また仕事柄、ライン作業者と話す機会が多いため、
コミュニケーション能力も必要不可欠です。
リリーフマンを目指すならば、まずは正社員になることがオススメです。
正社員でなくてもなれると述べましたが、ラインの責任者に信頼されることも大切なため、
基本的に正社員がリリーフマンになることが多いようです。
例に漏れず僕がいたラインのリリーフマンも全員正社員でした。
期間工からでも正社員に登用できる工場は沢山あるので、まずは派遣社員や期間工から始めるのも良いと思います。