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最終更新日:2024年03月28日 掲載案件数 206951
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溶接工として職人になるにはどんな訓練が必要ですか?

掲載日:2022年10月21日

更新日:2024年02月21日

溶接工として職人になるにはどんな訓練が必要ですか?

目次

  1. 溶接とは
  2. 溶接の求人ってどんなお仕事?
  3. 溶接のお仕事に必要な資格
  4. 溶接試験の合格率は?
  5. 溶接工に向いている人
  6. 溶接工として職人になるには
  7. まとめ

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1. 溶接とは

溶接とは、漢字の通り「溶かして接合する」ことです。

金属を加熱したり加圧したりして溶かします。その状態で金属を加工し、冷えて固まることで金属が接合されます。

一度溶かして固めているので、気密性に優れ、短時間・低コストでできる加工になります。

半面、高温での加工になりますので、溶接の職人としては労働環境がどの程度整っているのか気になるところです。

溶接というと経験を積んだ職人にしかできないイメージがありますが、未経験から溶接の仕事をするにはどのような訓練が必要か調べてみました。

2. 溶接の求人ってどんなお仕事?

製造業での溶接求人

自動車や船、飛行機、その他重機などの製造を行う工場で、金属を加工する際に溶接を行います。

自動車の各部品を溶接して車体を組み立てたり、そのほかの部品を溶接したりします。

扱う部材は加工する箇所によって様々で、車体の加工やドアの接合など、幅広い作業が必要になります。

ベルトコンベヤーのように、接合する部材がパーツごとに分かれていて、それぞれライン作業で溶接を行うことが多いです。

建設業での溶接求人

ビルなどの建設現場で、鉄骨などの部材を溶接します。

立ったまま溶接をしたり、隙間に体を潜り込ませて上部の溶接をしたりと、他の工場と比べると求められる職人の技術が高くなります。

また、サイズが大きいものを扱うことが多く、体力も必要と言えます。


機械によって加工される溶接もありますが、まだまだ職人の手作業で行う作業も多くあります。特に「溶接工」と呼ばれるような職人が手作業のみで行う手溶接は、作業する職人の技術によって加工部分の強度や精度に差が出てしまいます。

3. 溶接のお仕事に必要な資格

溶接工の作業現場は、高温に注意しなければならなかったり、火花が飛ぶような危険が伴う作業を行っていたりします。

そのため、溶接工として働く場合は、安全に作業を行うために必ず訓練をして専門の資格が必要になります。

溶接技能者

その一つが「溶接技術者」の資格になります。

下向きの姿勢で行う溶接のみを対象とした「基本級」と、横向き・立向き・上向きなどの姿勢でも溶接を行うことのできる「専門級」とがあり、さらに溶接の方法や溶接する部材などで細かく分かれています。

  • アーク溶接技能者
  • ガス溶接技能者
  • ステンレス鋼溶接技能者
  • アルミニウム溶接技能者
  • チタン溶接技能者

など

溶接技能者の資格を取得する場合は、どの資格が必要になるのか、必要となる資格を前もって確認しておきましょう。

溶接管理技術者

溶接技能者よりもさらに上位の資格として、「溶接管理技術者」の資格があります。

「溶接管理技術者」の資格は、溶接の作業をするだけでなく、現場での管理能力も求められることになります。

工場や施工現場での工程管理や監督を任せられるような管理者としての能力を示す資格になりますので、待遇面での昇格・昇給が期待できます。

溶接作業指導者

溶接作業の指導を行うのであれば、「溶接作業指導者」の資格もあります。

こちらは、この資格がないと溶接の指導ができないというわけではありませんが、指導者としての資格を取得することでスキルの証明をすることができ、管理職としての活躍が期待されます。

技術を身につけ、スキルアップすることで収入もアップを目指しましょう

4. 溶接試験の合格率は?

溶接作業が未経験で、これから溶接の仕事をはじめたいという場合は、まず「アーク溶接技能者」の資格がおすすめです。

「アーク溶接などの業務に係る特別教育」と呼ばれる講習を受講すると取得することができ、受験条件は年齢制限だけです。

満18歳以上であれば、性別や学歴などに関係なく誰でも講習を受けることができます。

アーク溶接等の業務に係る特別教育は、学科11時間、実技10時間の合計21時間の講習で、3日間で行われます。

この講習を受けて、最後に修了試験に合格すれば「アーク溶接技能者」の国家資格を取得することができます。

講習の内容を理解していれば、溶接試験はそれほど難しい内容ではないため、溶接試験の合格率はほぼ100%に近いと言われています。

5. 溶接工に向いている人

根気強い人

集中力が必要な作業が長時間続くことがあるので、根気強さが求められます。

溶接現場では、大きな音がしたり火花が散るような危険な作業のイメージがありますが、その中で正確な作業を繰り返し続けられるかどうかが重要になってきます。

暑さや寒さ、周囲の大きな音やまぶしい火花に負けないような根気強さがあれば、溶接工に向いていると言えます。

体力と注意力がある人

溶接の仕事は立ちっぱなしで行うことも多く、基本的に体力が必要になります。

また、高熱や高圧力の発生するような作業もあり、注意して行わなければならないため、神経をとがらせて作業を続けられるような注意力が求められます。

視力がいい人

溶接は大雑把な作業に見えるかもしれませんが、実は細かい作業が多く、目に力を入れた状態が続くことがあります。そのため、視力が弱いと溶接工の仕事は難しいかもしれません。

6. 溶接工として職人になるには

溶接の経験がない方が溶接職人になるにはどうすればよいでしょうか?

溶接工として職人になるには訓練が必要です。

専門学校や工業系の高校などで知識を身につけてから就職することが一般的ですが、社会人になってからの転職や、職業訓練校などでも技術を身につけることができます。

職業訓練は、就職するために必要な知識や技能を身につけることで、ハローワークに求職の届け出をしている人が受けることのできる「求職者支援訓練」と、国や都道府県などの公共団体が主体となって行われる、「公共職業訓練」とがあります。

職業訓練を受講するための受講料は、無料のことが多く、各地域のハローワークで科目や受講内容が案内されています。

訓練の申し込みもハローワークで行うことになりますので、お近くのハローワークで、どのような職業訓練を受講することができるのか一度確認してみましょう。


すぐにでも溶接工の仕事をしたいという場合は、資格取得のための訓練を実施していたり、資格取得の費用を負担してくれるような企業もあるので、そういった企業で溶接の仕事を探してみるとよいでしょう。

溶接工として例えば製造工場などの現場で経験を積み、職場内で現場管理などの管理職としてキャリアアップすることもできます。

溶接工として訓練を積んで技術を磨けば、建設業でも製造業でも様々な職場で重宝される技術者として収入アップを目指すことができるでしょう。

7. まとめ

溶接工の現場では、人手不足が深刻な問題になっています。

周りを見渡してみると、自動車、船、飛行機など多くのものが溶接を利用して作られており、私たちの生活は溶接技術を利用した工業製品に支えられていると言っても過言ではありません。

今後も溶接工の求人は多く募集されることになるでしょう。溶接工として訓練し、溶接の技術を身につければ、職人として長く働くことができます。

溶接工は、未経験からでも訓練して身につけた技術次第で仕事の幅が広がる職種だと言えるでしょう。

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