工場のお仕事というだけで敬遠されている！？女性にもおすすめの検査のお仕事【お仕事情報ネット】

1. 工場未経験ですが検査のお仕事できますか？

製造業のお仕事が未経験の方は、工場でのお仕事は大変そうだというイメージがないですか？

実は、製造業や工場で派遣勤務の経験がない方にもオススメの職種があるのです。 それが「検査業務」になります。

それぞれの派遣現場にもよりますが、一般的な検査であれば特別な資格は不要で、年齢や性別による制限もないので、派遣勤務を始める際のハードルは高くありません。多くの工場で検査作業は力仕事なしで、製造業未経験の方もスタートしやすいお仕事です。また、女性も多く検査員として活躍しています。

工場の派遣業務というだけで、大変そうだというイメージをお持ちであれば、具体的な検査の仕事内容を知ることで、そのイメージを払拭していただけると思います。

工場での派遣勤務が未経験の女性に向けて、なぜ検査のお仕事をお勧めするのか解説いたします。

2. 工場での検査の仕事内容って、どんなことをするの？

工場での検査のお仕事は、工場で製造された製品がきちんと設計されたとおりになっているかどうかを確認するために行います。

製品として出回っている物はすべて、工場から出荷されるときには適切な検査が行われています。目視での検査はもちろん、作られた製品が設計の通りに動作しなければ、大きな問題や事故につながってしまうことも考えられます。

検査の仕事内容は工場によって、また製品の種類によって様々です。製品に傷や不備がないかどうかの目視確認、指定された部品が正しい場所に取り付けられているかどうかの確認、完成品が仕様通りに動作するかどうかの確認、目視での確認だけでなく、製品の耐久性・食品や化粧品に含まれる成分の検査を行うこともあります。

工場での検査の仕事は、一般的に製造ラインで流れてくる製品を実際に目で見て、基準を満たしていないものを取り除きます。流れてくるすべての製品に目を通し、不良品がないかどうかくまなくチェックしていきます。一つでも不良品が混ざってしまうと、クレームや事故につながってしまうこともあります。一人ですべての製品をチェックするわけではなく、範囲を決めたりローテーションを組んだりして、交替で検査作業を進めていきます。

製品や工程によって様々な検査の仕事内容がありますが、どの検査も判断の基準がきちんと決められています。検査の仕事はマニュアルに沿って作業をするのがほとんどなので、未経験の方でも安心して検査員として取り組むことができます。マニュアルにチェック項目が記載されているので、それに沿って検査を進めていきます。

3. 検査作業がきついって本当ですか？

検査業務は、視力さえあればできると言われることもありますが、実際には何がきついと感じるのでしょうか？

作業自体はマニュアルに沿って細かく決められていますが、細かいチェックを長時間行うと、集中力の低下や目の疲れにつながります。集中力を切らさないように検査を進めていると、肩に力が入ってしまい肩こりを引き起こしてしまうことも。

また、作業に慣れてくると同じ製品を見続けていることで眠気に誘われることもあるようです。

マニュアルに沿って、決められたチェックを行う、動きも少なく同じような作業が続くということは、未経験者にとってメリットでもあり、慣れてくると単調に感じてしまうということもあるのかもしれません。

しかし、検査は製品を作る工程の中でも非常に重要なものです。

製品は、製造するだけではなく、製造されたものが正しく設計された通りに動作しなければ大きな問題につながってしまいます。そのため、どんな製品でも厳しい検査を受けて出荷されていきます。

もしも出荷された製品に問題があることが発覚すると、購入された消費者に損害を与えるだけではなく、工場・メーカーの信頼や、取引先にも悪影響を与えることになります。

派遣にかかわらず工場で検査員として働くと、製品に問題がないかどうかのチェックがいかに重要かわかってくると思います。製品によっては、検査の結果が利用する人の命にかかわるようなこともあるでしょう。

そのような重大な責任を、プレッシャーやストレスだと感じてしまうということもあるようです。

実際に自分が行った検査を通った後で不具合が見つかってしまい、非常につらい思いをしてしまうということもゼロではありません。

単調に見えて、責任重大というところが実は検査のつらいところかもしれません。

4. 工場での検査作業に向いているのはこんな人

・要領よく仕事内容を覚えることができる

工場での勤務が未経験で、初めて検査業務に取り組むような人でも、職場の上司や先輩の指導を受けて、比較的早く仕事を覚えられます。

一度覚えてしまえば、時間をかけたほうが良い項目とそうでない項目がわかってきて、コツがつかめてくるはずです。その結果、より多くの検査をこなせるようになります。

・長い時間集中できる人

同じ製品をマニュアルに沿ってチェックしていくことになりますので、長い時間集中力を切らさずにチェックできるかどうかが重要になります。

いつまでも集中できるわけではありませんので、休憩時間にはしっかりとリフレッシュして、次の仕事に取り掛かりましょう。

・細かいことに気を配ることができる人

工場での検査作業は、小さな傷や部品のずれなど細かいチェックが主になります。ちょっとした不具合が大きな事故につながることもありますので、よく見ないとわからないような、小さな傷も見落とさないくらいの細かさが重宝されます。細かいことに気を配ることができる女性にはオススメの職種です。

・責任をもって仕事に取り組むことができる人

検査は、製造の最終工程で、品質管理を担う大変重要な仕事内容です。製品として完成させているのは自分だ、というくらいの気持ちで検査を行いましょう

・気持ちの切り替えができる人

責任感は必要ですが、もし問題があったときにも、くよくよせずに気持ちを切り替え、改善点をあげだして次の検査に活かしていくことが重要です。

5. まとめ

工場での派遣勤務経験がない女性にとって、工場の作業は大変そうというイメージがあるかもしれませんが、力仕事ではない検査などの作業もあります。

検査作業は、見た目だけでなく、機能面や安全面に問題がないかなど、さまざまな検査があり、設計通りの製品や部品を出荷するためにとても重要な役割を果たしています。

万が一出荷された製品に問題があれば、消費者に迷惑をかけるだけではありません。 製品を作った企業や取り扱い企業のイメージダウン、信頼を失うことにも繋がります。製品によっては、消費者の命に関わる可能性もゼロではありません。このような事態を避けるためにも、「検査」は大変重要な仕事です。

ものづくりの現場であれば、どんな工場でも必ず検査の工程があり、検査員がいます。検査の仕事内容は、何かをつくり出すわけではありませんが、製品を作り上げる様子を間近に見ることができ、モノづくりや製造業に興味がある人にはやりがいのある仕事と言えるでしょう。