工場での組立作業って何がきついの？【お仕事情報ネット】

1. 工場の組立作業ってきついの？簡単なの？

工場で働いた経験がない、工場未経験の方は、「工場の組立作業ってきつそう」と思っていませんか？

実際に工場での勤務経験がない人は、組立作業のイメージとして、重いものを持ち上げたり運んだりして大変そう、体力勝負のきつい仕事だろうという声もあり、きついというイメージだけで敬遠してしまう人もいるようです。

また、それとは逆に、決められた作業をやるだけだからつまらなそうとか、単純作業で誰にでもできそう、というイメージを持っている人もいるようです。
工場での組立作業がどのようなものなのか、どのような人に向いているのか考えてみたいと思います。

2. 組立作業ってこんな仕事

組立作業とは、工場などで製品を生産する際に、部品を図面に沿って組み立て、一つの製品として仕上げていく工程のことを言います。製品を完成させるという全体の工程の中でも、特に重要な作業になります。

組立作業と一括りにしていますが、実際には何を作る工場なのか、現場で何を任されるのかで仕事内容は大きく変わってきます。
勤務する工場によっては、ライン作業で部品を組み立てたり、部品の加工をしたりすることもあります。

例えば自動車工場では、エンジンを組み立てる工程、車体を組み立てる工程、組み立てるパーツとなる部品を加工する工程などに分かれ、それぞれ部品の補充や検査といったさらに細かい作業に分けて分担して仕事を進めています。
また、半導体の製造工場などでは、非常に細かな部品を組み立てていきますので、慎重さが求められますし、クリーンルームといった空気中のごみを極力取り除いた部屋で作業を行うこともあります。

3. 工場の組立作業は誰でもできる？

組立作業の業務は、基本的にマニュアル化されていて、未経験の方でも安心して働くことができるように環境を整えてあります。

機械を使った組立や組立補助という仕事もあり、重たいものを持ち運んで組み立てるようなきつい作業ばかりではありません。

実際に自動車工場の組立工程にも男性、女性といった区別なく多くの人が働いています。

プラスチック製品や半導体の組立といった力仕事ではない工場求人も多く、男性・女性問わず製造業が未経験で初めてという方でも安心して働けます。

4. 組立作業は何がきついの？

製造工場で働いたことがない未経験の人でも働けると言っても、製品を作る工程のうちの重要な作業ですから、大変なこともあります。

特に速さと正確さが求められるというところが、組立作業のきついところと言えます。

職場によっては、ライン作業で組み立ての目標スピードが決められていたり、一日の製造ノルマが決められたりしているところもあります。

そのような中で、一人がミスをしてしまうと組立現場全体が遅れてしまうということもあるため、ミスをすることができないというプレッシャーがあるという点は、他の工程と比べてもきついと感じるポイントかと思われます。

また、工場での組立作業は立ちっぱなしで行うことが多く、体力的にきついということも挙げられます。扱う部品や製品によっては、重いものを持ち運んだりすることもあり、慣れないうちは足腰など体力的に負担がかかるということもあるでしょう。

その他、工場によっては24時間体制で製造を行っているところもあり、求人の勤務体系によっては夜勤や交替勤務で働くこともあります。

夜勤になれていないと、眠い時間に立ちっぱなしだったり生活のリズムが崩れてしまったりして、きついと感じることが多いようです。不規則な生活で疲労がたまり、家族や友人と一緒に過ごす時間も調整しづらいということもあるので、求人の条件については、自分の生活環境に合うかどうかしっかり検討しましょう。

5. 組立作業に向いているのはこんな人

• 一つのことに集中できる人
• ものづくりが好きな人
• 達成感を味わいたい人

組立作業の業務は、基本的にマニュアル化されていて、未経験の方でも安心して働くことができるように環境を整えてあります。

同じ作業を繰り返すこともありますので、その中で集中力をキープできるかどうかが重要になってきます。扱う製品によっては、非常に細かな部品を組み立てることもあるので、その場合は、慎重な作業に高い集中力が求められることになります。

集中力が切れてしまうと、マニュアルに沿った作業を行うことができずに、ミスをしてしまうこともあります。重大な事故につながってしまう可能性もありますので、十分に注意が必要です。

集中力が必要な細々とした作業もあれば、大きな部品を扱うこともありますが、どちらの場合もモノ作りが好きという人には向いていると言えます。

プラモデルや家具などを組み立てるのが好き、DIYが趣味という人であれば、組立作業の業務に向いていると言えるでしょう。

工場での組立作業は、部品を組み立てて完成品を作り上げていく工程です。まさにものづくりの醍醐味です。

組み立てているのが身近な製品、例えば家電製品や自転車などであれば、自分が携わった製品を街中で目にすることもあります。自分の手で製品が組み立てられ、完成していくことは、とてもやりがいがあり、達成感を感じることができます。

組立作業を通じて製品の仕組みや内部を除くことができるというのも、ものづくりが好きな方には大変魅力的だと思います。

一方、組立作業に向いていないのは

• 繰り返しの作業が嫌いな人、飽きっぽい人
• 細かいことに気が付けない人、大雑把じゃないと気が済まない人

マニュアルで決められたとおりの作業をしたくない、同じような作業の繰り返しは嫌だという人は組立作業に向いていないかもしれません。

未経験の方でも安心して作業ができるように、作業がマニュアル化されていますが、逆に言えば決められたとおりの作業をしなければならず、繰り返しの作業が多くなります。そのため、飽きっぽい人には向いていないでしょう。

細かな部品を扱うこともあり、ライン作業では周りの作業スピードに合わせつつ、指示された作業を行わなくてはなりません。自分の作業だけではなく、周りのペースも把握しなくてはなりませんので、細かいことに気が付けないという人は、きついと感じることが多いでしょう。

細かい作業や整理整頓が苦手、大雑把でないと気が済まないという方は、工場での組立作業に向いていないと言えるでしょう。

6. 組立作業、こうすれば楽になるかも！？

組立作業は、立ちっぱなしの時間が長かったり、扱う部品によっては体力が必要になったりときつい部分もありますが、作業自体はわかりやすく単純なものが多いです。

一旦慣れてしまえば楽にこなせるようになるでしょう。

また、一度組立作業の仕事を経験しておくと、他の職場でも経験として活かすことができます。働きながら手に職をつけ、技術を身につけることで、給与や報酬がアップしたり、より良い条件の求人に転職したりすることができるかもしれません。

職場環境によって組立作業の大変さは変わってきます。求人の条件をよく確認して、作業がわかりやすくマニュアル化されているかどうか、人材育成や労働時間、社員の健康管理といった体制が整備されているかどうかを確認し、より自分にあうところを選ぶと、組立作業がきついと感じることも軽減されるでしょう。

7. まとめ

製造工場での組立作業はきついというイメージがありますが、多くの職場では未経験の方でも安心して作業できるように環境が整っています。

何を作る工場なのかによって実際の作業は変わってきますが、マニュアルが整備されていたり研修制度がしっかりしていたりと、未経験者でも始めやすく、女性も多く活躍しています。

立ちっぱなしの作業や夜勤など、慣れが必要なこともありますので、一度経験して技術を身につけ、スキルアップを目指すことをお勧めします。

イメージではきつそうだったり、特殊な技術が必要と思われがちな組み立てのお仕事ですが、製造業未経験の方のスタートにピッタリです。何より製造の重要工程で、ものづくりの醍醐味を味わうことができます。もの作りが好きという方は挑戦してみてはいかがでしょうか。