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自動車製造工場での塗装工程はにおいがきつい?

掲載日:2022年12月02日

更新日:2022年12月02日

自動車製造工場での塗装工程はにおいがきつい?

目次

  1. 自動車製造工場での塗装工程について
  2. 自動車の塗装工程での作業内容
  3. 塗装工程での作業とは
  4. 自動車製造工場での塗装工程はにおいが気になる?
  5. 塗装工程でのにおい対策とは
  6. まとめ

1. 自動車製造工場での塗装工程について

塗装は、自動車や家の外壁など、様々な製品に塗料を吹き付けて色を付けたり、表面を保護して長持ちさせるための保護材を塗ったりすることです。

自動車の塗装は、魅力的な色で購買意欲を刺激するだけではなく、サビやほこりなどから車体を守るという目的もあります。

自動車の塗装というと、塗料を吹き付けて色を付けていくイメージがありますが、実はこの作業は塗装工程の一部分です。

自動車製造の塗装工程ではどのような作業を行うのか、塗装のやり方など気になる点を解説していきます。

2. 自動車の塗装工程での作業内容

自動車製造工場での塗装工程では、多くの作業があります。

自動車の車体は金属でできていて、金属は空気や水に触れるとサビてしまいます。

自動車の塗装は、何度も塗り重ねることにより、見た目の美しさだけではなく、サビや腐食などから車体を守るという効果もあります。

自動車製造工場での塗装工程は、大きく三つの工程に分かれます。

下塗り 電着塗装

一つ目が下塗りで、電着塗装とも呼ばれ、全体の錆を防ぎます。金属のボディを電着塗料という電気を通しやすい水性塗料のプールに浸し、電流を流すことで定着させます。

電着塗装は、全体にしっかりと密着しているため塗装した後はなかなかはがれることはありません。

シーラー塗布

二つ目はシーラー塗布と呼ばれます。シーラーで鉄板のつなぎ目や隙間をふさぐことで、水やほこりが入ってこないようにします。

本塗装

三つ目が本塗装で、中塗り・上塗り・クリア塗装に分かれます。

中塗りは車体の凹凸がないようにし、上塗りで塗った塗料がはがれにくくします。表面を滑らかにすることで、上塗りの仕上がりをよくするという効果もあります。

上塗りで、ようやくイメージ通りの色のついた塗料を吹き付けることになります。実際に販売される車のボディカラーと同じ色で塗装されます。

塗料がはがれたり色褪せたりすることのないように、さらに上からクリア塗装を行います。

クリア塗装により光沢を出し、塗料を保護します。


塗装が完了した車体は最後に検査されます。

自動車の車体にライトを当てて、目視で検査します。集中力が必要になりますが、目視で不具合や色にムラが無いかを探します。

この検査で色むらがあったり、塗り残しがあると、ポリッシャーと呼ばれる機械で磨いて修正していきます。

不具合がひどければ、塗装を落とし、塗装工程をもう一度やり直しすることになります。

3. 塗装工程での作業とは

自動車の製造工場での塗装工程は、ほとんどが機械によって行われます。

そのため、塗装の技術というよりも機械にできないような細やかな作業ができるかどうかが重要になります。

機械では塗ることができないような箇所の塗装や、機械ができない作業、例えばマスキングや塗料の調合などを人の手で行うことが多いです。

塗装工程の仕事に応募する場合は、どのようなスキルを身につけたいか、確認してから応募するとよいでしょう。

塗装工程の作業自体は、重いものもなく、動き回ることも少ないので、体力がなくてもできる作業になります。

体力に関係なく働くことができるため、女性が配属されることもあります。

4. 自動車製造工場での塗装工程はにおいが気になる?

塗装工程のお仕事は、どうしてもにおいが気になってしまいます。

慣れてしまえば気にならなくなることが多いのですが、気になりすぎると仕事にならなくなってしまうということもあるようです。

慣れる前に体調を崩してしまうということがないように、塗装工程ではにおいへの対策をしたほうが良いでしょう。


なぜ塗装工程ではそんなに気になる匂いが発生してしまうのでしょうか。

自動車の車体に使用されている塗料は、水性のものと油性のものがあります。

最近では、環境への配慮などから新車への塗装には油性塗料はほとんど使われなくなっており、水性の塗料が使われることが多くなっています。

水性塗料よりも油性塗料のにおいのほうがきつく、溶剤としてシンナーが使用されていることもあります。

シンナーなどの有機溶剤は、強いにおいもそうですが人体に有害な物質も含まれるため、使用する際には注意が必要です。

5. 塗装工程でのにおい対策とは

自動車の製造工場では、工場全体で排気設備がしっかりしており、燃焼脱臭装置などの脱臭装置の設置により、塗料のにおいが気にならないほど大きく改善しています。

使用されている塗料もにおいのきつい油性のものから水性のものに変わってきており、自動車の製造工場の周辺から、塗料のにおいについての苦情はほとんどありません。

しかし、設備の整っていない現場や、においのきつい塗料などもあるので、においが気になって作業できないという方は、におい対策用のマスクをすることをお勧めします。

6. まとめ

自動車製造工場での塗装工程は、車体の見た目を決める大事な工程です。塗装の作業自体はベルトコンベアで流れてくる車体を機械で塗装します。

人が作業するのは、機械ができないような細かな作業や、最後の検査になります。

集中力が必要な作業になりますので、細かなところまで気を配れる方にはオススメの工程になります。

体力もそれほど必要とされませんので、集中力に自信のある方はぜひ応募してみてください。

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