製造工場での充填ってどんな作業?製造工場での充填作業で気をつけたいこと
掲載日:2022年11月25日
更新日:2022年11月25日
目次
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1. 製造工場での充填とは?
「充填(じゅうてん)」とは、空の容器に内容物(バルク)を詰めたり、不足しているものを同じもので補ったりすることです。
例えば、空のボトルに飲料を詰めていくようなイメージですが、容器に詰めるものは液体や粉末、半固形のものなど様々です。
製造工場での充填作業には、どのようなものがあるのか解説していきます。
2. 金属加工機への充填
金属加工工場での充填作業と言えば、金属加工機への充填になります。
金属の加工方法として、プレス機械の金型に原料となる金属の粉を入れ、加熱・圧縮して成形するという加工方法があります。
このような成形技術は、最新の3Dプリンターにも応用され、今まではできなかったような複雑な成形もできるようになってきました。
プレス加工して金属を成形するたびに原料となる金属の粉が減ってきますので、金属加工の装置に金属の粉を充填します。
3. プラスチック射出成型機への充填
プラスチックの加工工場での充填は、プラスチック射出成型機への充填になります。
プラスチックの材料となるペレット(粒状の材料)やフィラー(添加材量)などを射出成型機に充填します。
プラスチックを溶かしながら射出することになりますので、工場では暑い中での作業になります。
4. コンテナやフレコンバッグへの充填
製造工場へ運ぶ金属の部品材料や、プラスチックの材料をコンテナやフレコンバッグへ充填します。
フレキシブルコンテナバッグは、大きな土嚢袋のようなもので、コンテナよりも省スペース・低コストで材料を運搬できます。
金属の部品材料やプラスチックの材料となるペレットなどを詰めていきますが、粒状になっているので、材料を無駄なく使用することができます。
材料を詰めたフレコンバッグは、人が持ち運べないくらいの重さになりますので、フォークリフトでの運搬になります。
5. 塗装機への充填
塗装の加工をする製造工場では、塗装機へ塗料の充填をします。
塗装機は塗料に高圧力をかけ、塗料を押し出す機械で材料に塗装をしていきます。
定期的に塗料の状態をチェックし、不足があれば塗装機に塗料を充填します。
塗料の状態をチェックしたときに、塗料の配合や粘度などで調整が必要なことがあります。
6. 食品・飲料製造工場での充填
食品や飲料を製造する工場では、絶対に異物の混入などがないよう、衛生面に細かく気をつけなくてはなりません。
その上で例えば飲料であれば、原材料を混ぜ合わせて内容物(飲み物)にします。そして内容物が出来上がれば、空のボトルを製造装置にセッティングします。
ボトル用の充填機があるので、ボトル用の充填機にボトルの口を差し込んで、内容物が充填できるようにします。
次に、充填機から出てきたボトルにノズルを取り付けます。キャップやノズルが少し斜めになってしまうと、正しく取り付けることができませんので、慣れていないと、少し難しいかもしれません。
充填ができたボトルにパッケージラベルを張り付けて、梱包して出荷という流れになります。
7. 製薬工場での充填
製薬工場では、顆粒剤、錠剤、カプセル剤など、様々な形状の薬品を成形したり、容器に充填したりします。
食品と同じように絶対に異物混入があってはなりませんので、全身を覆う制服とマスクを着用し、入念に手洗いをして、アルコール消毒をします。
さらに、工場の出入り口にはエアシャワーがあり、必ずエアシャワーでほこりなどを飛ばしてから入室します。
8. 化粧品製造工場での充填
化粧品の製造工場では、化粧品をボトルに詰めたり、口紅やファンデーションを成形・充填していきます。
化粧品は容器も様々で、ボトル以外にもチューブ型の容器やファンデーションなどの粉体を充填する容器があります。
食品ほどではありませんが、化粧品も虫や髪の毛などの異物混入がないようにしなくてはなりません。
9. まとめ
製造工場では、様々な充填の作業がありますが、ほとんどが製造装置を使用しています。
一つ一つの容器への充填は、機械のほうが早く確実に一定量で行うことができます。
しかし、その装置への充填は人間が手作業で行うことが多いです。
製造工場での充填作業は、同じような作業の繰り返しになりますので、集中して作業に当たることができるかどうかがポイントになります。
単純な作業の繰り返しですが、衛生面に細かく気を配らなくてはならないような現場もあり、それぞれの製造工場や製造現場で具体的な仕事内容を確認するようにしましょう。
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