工場での部品供給で遅延を発生させないために
掲載日:2022年11月18日
更新日:2022年11月21日
工場での部品供給のお仕事は、ペースメーカーのような役割で、製造工程全体の製造ペースを支えています。
部品供給が滞ってしまうとどうなるのか、部品供給で遅延を発生させないためにはどうすればいいのか、解説していきます。
目次
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1. 工場での部品供給は大事なお仕事
部品供給のお仕事は、自動車や航空機の製造工場で、作業者に部品を届ける仕事になります。
数多くある部品の中から、作業に必要な部品を必要なタイミングで届けなければなりません。
作業者は組立のラインで、効率よく組立作業を進めていますので、その作業を止めないよう、必要な時に必要な量の部品を運んで届ける必要があります。
どこからどこへ、どのタイミングで部品を供給するのか、特に自動車メーカーなどでは細かく定められています。
作業指示書で指示されている通りに、正確に部品の供給を行わなければなりませんが、形が似た部品や、同じような品番などがあり、覚えるまでは戸惑うかもしれません。
工場での部品供給は、物流倉庫などで、注文書に書かれた商品を棚から選び出し、運んでいくのと似ています。
何がどこにあるのか把握し、どのタイミングで何を補充すればよいのかがつかめると、自分のペースを作っていくこともできるようになるでしょう。
2. 部品供給が滞ってしまうとどうなる?
部品供給が遅れてしまうと、作業者が組立などの作業を進めることができず、製造ラインがストップしてしまいます。
必要な部品がそろっていないと製品を完成させることができませんので、工場の生産自体がストップしてしまうということにもつながりかねません。
一つの工場での製造に遅れが出てしまうと、製品全体の製造ペースにも影響が出てしまいます。
近年の半導体不足や各種部品不足で、様々な製品の供給に大きな影響がでていますが、まさにそれと同じような結果になってしまうのです。
3. なぜ供給の遅延が発生してしまうのか
なぜ供給が遅延してしまうのか、作業者や製造装置のスピードに部品供給が追い付かないと、遅延が発生してしまうことになります。
製造ラインでの組立作業は、〇分間に〇個組み立てるというように、作業のペースが決められていることがほとんどです。
基本的にはそのペースに合わせて部品の供給を行えばよいのですが、作業者によっては組立のペースが前後することもあります。
実際に働いてみると、どの作業工程で部品が足りなくなるのかが見えてきます。
作業者や製造装置のスピードに部品供給が追い付いていないのです。
4. 部品供給で遅延を発生させないために
部品供給で遅延を発生させないために、現場では、部品を走って届けることもあります。
とにかく作業者を待たせないように、部品を届けたら再び走って別の部品を取りに行きます。
部品が不足しやすい作業工程がいつも決まっているようであれば、部品を多めに供給するなどして対応しましょう。
勤務先の工場によっては、工程や作業者の力関係があり、優先順位が決まっていることもあるでしょう。
部品供給の作業に慣れてこないとそこまで全体の状況を把握することは難しいかもしれません。
ですが、部品供給のポジションから全体が見えてくると、黙々と作業しているような製造工程も、実はコミュニケーションやチームワークが重要だということが理解できると思います。
部品供給が、工程全体のペースを調整するペースメーカーのような役割だという意識を持って、周りの状況を把握し、気配りを忘れないようにしましょう。
5. まとめ
工場での部品供給は、作業者の手を止めないために、また製造装置の運転を止めないために、非常に重要なお仕事です。
単純な作業にはなりますが、製品の製造全体に影響の出るような、なくてはならない仕事になります。
勤務する現場によっては部品を運ぶのに何度も走るようなこともあり、体力が求められます。
最近では、産業ロボットの開発も進み、部品供給を自動で行うロボットも開発されています。
製品を組み立てるロボットのために、人が走って部品を届けるのではなく、ロボットが必要な部品を自動的に判断して補充できるようになります。
労働環境の改善も進んでいますので、面談の際に現場の雰囲気や具体的な作業内容を確認するようにしましょう。
部品供給のお仕事は求人数が豊富ですので、自分の働きやすいシフトや環境を選んで、お気軽にご応募ください。
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