工場の喫煙事情
掲載日:2022年10月07日
更新日:2022年10月07日
1. はじめに
僕がいた工場の従業員のうち、だいたい30~40%の人が喫煙者でした。
日本全体の喫煙者の割合と比較すると、工場の方が高い傾向にあります。
タバコミュニケーションという言葉があるように、喫煙所がひとつのコミュニティスペースになっています。
僕は喫煙者ではありませんでしたが、
周りは喫煙者だらけだったので喫煙所で話していた内容を後から聞くことがよくありました。
タバコを吸っていない人は吸っていない人同士で飲み物を飲みながら話していましたが、
笑いながら楽しそうにラインに戻ってくる喫煙者を見て少しうらやましく感じていました。
今回は工場の喫煙事情について紹介していこうと思います。
2. 喫煙所
喫煙所は工場の屋外に複数個所設置されています。
コロナの影響で喫煙所にも仕切り板がついているため
一度にタバコを吸える人に限りがあります。
そのため休憩時間になると喫煙者は急いで喫煙所に向かいます。
僕のいた工場ではお昼の45分と午前と午後のそれぞれに10分の休憩がありました。
タバコを吸っていない人の10分休憩ではゆっくりできますが、
喫煙者はタバコを吸って帰ってくるだけで休憩時間が終わってしまうので忙しそうでした。
喫煙所から遠いところにラインがある人たちは吸えないときもあるそうです。
お昼休憩のときは社員食堂でごはんを食べ終えたら、そのまま喫煙所に向かいます。
10分休憩とは異なり時間にゆとりはありますが、喫煙所が混むため早くごはんを食べて喫煙所に向かうそうです。
3. タバコを吸うためには
僕がいた工場では喫煙所を利用するには工場側に喫煙許可証を発行してもらう必要があります。
工場の入社時の研修日の定時後に喫煙者は残って1時間講習を受けます。
主にタバコの有害性や依存性についての話を聞きます。
入社後にタバコを吸い始めて喫煙許可証を発行したい人はラインの責任者に話して、新入職者と一緒に講習を受ける必要があります。
半年に1回、喫煙許可証の更新があり、今までは入社時と同様にライン作業終了後に講習を受けていましたが、
最近はQRコードを読み取って、空いてる時間にタバコに関する資料を確認し、テストを行います。
正答率80%以上で更新できるそうです。
また定期的に警備員さんが喫煙所に来て喫煙許可証を確認しに来ます。
そのとき喫煙許可証を持っていなかったり、更新していなかったりすると
最悪の場合、期間従業員や派遣社員は契約を切られてしまうのでタバコを吸う際は必ず喫煙許可証を発行してもらいましょう。
4. 最近はタバコが吸えなくなってきている?
ここ数年の間で世間では飲食店の禁煙化が進み、喫煙者の肩身が狭くなっていると思います。
工場でも禁煙化が進んでおり、僕のいた工場でも
月の最後の出勤日は禁煙デーとなり終日、工場敷地内での喫煙は禁止になりました。
お昼休憩と10分休憩は喫煙所を利用することができないため、
周りの喫煙者は最初こそタバコが吸えず少し不満そうでしたが、
普段は休憩時間に話すことができない人と話したり、ゆっくり休憩することができていました。
禁煙デーの日は休憩時間に普段いない喫煙者も休憩所にいるので近くトイレが混むようになってしまい、少しだけ困ることもありましたが、
工場での作業は身体が資本となるので、身体に気を遣って毎日の生産活動を頑張ってほしいと思います。