フォークリフトの資格取得に必要な講習の内容
掲載日:2020年02月28日
更新日:2024年02月21日
目次
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1. フォークリフトとは
・フォークリフトの仕事とは?
鉄工業、木材業、食品業界などを始めとする、多くの業界でフォークリフトの運転手は必要とされています。求人が尽きないピッキングなどの軽作業でも、フォークリフトの操縦を求められるケースが多く、フォークリフトを運転できる資格があると重宝されることも珍しくありません。
2. フォークリフトの資格
・フォークリフトの資格概要
フォークリフトを操縦するために必要な資格は「フォークリフト免許」と呼ばれることが多いですが、厳密には免許ではなく技能講習の修了証です。正式な名前を『フォークリフト運転技能講習修了証』といい、厚生労働省の管轄で発行され、労働安全衛生法により規約が定められています。
そのため、国土交通省の管轄であり、道路交通法で規約が定められている自動車免許とは別の分野の資格だといえます。
フォークリフト運転技能講習修了証を得るには、専門の教習所で必要な講習を受け、試験に受からなければなりません。・フォークリフト運転技能講習の講習内容
フォークリフトの資格を取得するには、最大で35時間の講習を受けなくてはなりませんが、既に持っている資格や実務経験に応じて最短で11時間まで短縮することが可能です。
学科講習の内訳は以下の通りです。
- 走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識:4時間
- 荷役に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識:4時間
- 運転に必要な力学に関する知識:2時間
- 関係法令:1時間
以上の合計11時間となりますが、
- 大型自動車免許
- 中型自動車免許
- 準中型自動車免許
- 普通自動車免許
- 大型特殊免許(カタピラ限定)
のいずれかの資格を持っている場合、11時間ではなく7時間の講習で済みます。
一方、実技(技能)講習は
- 走行の操作
- 荷役の操作
の2種類を主に学ぶことになります。
通常、資格取得に必要な実技(技能)講習には最大で24時間かかってしまいます。 しかし、大型特殊免許(カタピラ限定を除く)を持っている場合、あるいは- 大型自動車免許
- 中型自動車免許
- 準中型自動車免許
- 普通自動車免許
- 大型特殊免許(カタピラ限定)
のいずれかの資格を持っていて、
- フォークリフトの運転の業務に関わる特別教育を受けている
- フォークリフト運転の実務経験が3ヵ月以上ある
の条件に当てはまる場合、実技(技能)講習は4時間のみで資格取得が可能となります。
また、実技講習は、基本的に実際のフォークリフトを操縦しながら学びますが、屋外でしか講習を受けられない教習所もあれば、屋内施設で講習を受けられる環境が整っている学校もあります。天候に教習スケジュールを左右されたくない方は地元の教習所の環境を調べてみてもいいでしょう。
3. 資格試験の難易度
・フォークリフト資格試験の難易度
フォークリフト免許を取得するための試験の難易度はかなり低く、100%に近い合格率で推移しています。だからといって、誰にでも自動的に修了証が与えられるわけではありません。
・学科試験の難易度
学科試験は先述の通り
- 走行
- 荷役
- 力学
- 関連法令
等に関する項目ごとに10問出題され、4割以上(荷役の場合は6割以上)の正解率で合格基準を満たすことができます。基準がかなり低く設定されているだけあり、学科試験で落とされることは考えづらいとはいえ、慎重に回答しましょう。
・技能試験の難易度
技能(実技)試験では、フォークリフトを使用した
- 点検
- 乗車
- 発進
- 周回走行
などの基本技能について試験を受けます。採点方式は、持ち点(100点)から減点していく方式を採用しており、持ち点が70点以上であれば合格です。特に、荷物を安全に運搬できているかに重点が置かれているため、荷物の扱いには細心の注意を払いましょう。
4. フォークリフトの資格を取得できる求人がある
フォークリフトの免許取得には必要な講習を受け、試験に受からなければなりませんが、そのための費用は少なくとも数万円は必要になってきます。
勤務する会社によっては、資格取得に必要な費用の一部または全部を会社が負担してくれることもあります。
フォークリフトの免許は、一度取得すると更新試験などもなく、失効することも考えにくいので、勤務先の会社で資格取得補助や資格取得全額会社負担などの制度があれば、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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